モンテッソーリ教育との出会いで激変した私の子育て-第4章<最終話>

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nakazawayuki

〜第4章〜

ここまで第1章から3章までお読みいただいて、ありがとうございます。出産当初の鬱状態だった私が、モンテッソーリ教育と出会ってから子育てや子どもへの考え方が変わるまでのストーリをお伝えしてきました。今回で最終話となる第4章は、家庭での心がけと、今の私から伝えたいメッセージです。

子育てへの影響

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モンテッソーリ教育の本質を学ぶことは、保育士や幼稚園教論でなかったとしても、家庭での自分の子育てにもとても良い影響があります。

子育てに悩まない人はいないのではないでしょうか?どのように接したら良いのだろう?子どもをもっと理解してあげられたらいいのに・・・。と、悩みながら、子育てをしている人は少なくないと思います。

親も完璧な人間ではありません。大人の感情を押し付けてしまうこともあります。しかし、そんな時に、モンテッソーリが発見した子どもの神秘的な発達の法則について少しでも理解していたら、自分自身の育児の助けになるばかりではなく、子どもが幸せに生きるための「人間の基礎」を身につける助けになります。

モンテッソーリ教育が家庭にもたらす影響はとても大きく、子どもがその子らしく、幸せに発達していくための子育てになるはずです。

家庭で心がけていること

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出産当時、本当に色々と悩みながら子育てをしていた私ですが、現在娘は6歳になり、落ち着いて自立した行動ができるまでに成長しました。

特別、家庭の中で「勉強」を教え込むことはありません。モンテッソーリ教師の免許を取得してからも私が家庭の中で教師になることはしませんでしたが、いくつか心がけてきたことをご紹介します。


■自立できる環境を作る

例えば
・玄関にハンガーを置く。→上着を脱ぎ散らかさない。
・自分が使うもの(タオル、ハンカチ、着替えなど全て)は全て手の届く場所に収納する。→必要な時に自分で用意できる。


■秩序を保つ

例えば
・必ず同じ場所に整理整頓する。→どこにあるか聞かずに自分で用意して、自分で片付けられる。
・朝の支度や、夕方〜寝るまでの流れを同じ順序にする。→スムーズに行動できる。


■一貫したルールを守る

例えば
・使い終わったら必ず片付ける。ビー玉1個でも数が合わなければ一緒に見つけ出して片付ける。→物を大切にできる。
・食事中は映像、音楽を消す。→食事に集中して美味しく食べられる。


■集中を邪魔しない

例えば
・「ご飯だよ」「聞こえてるの?」などこちらの都合をおしつけない。→夢中になっているときは褒めたり話しかると集中が途切れてしまう。集中は何かを獲得して学んでいる時なので邪魔しないように気をつけます。(動画などの受動的なものは「集中」というより「思考停止」なので例外。)


■自立を押し付けない

例えば
・「もう自分でできるでしょう?」「もう年長さんなんだから」「みんなはできてるよ」などは言わない。→甘えたい時は甘えていいんだという安心感。
・手伝いを無理強いしない。→自分の意思でやりたい事をやってもらう。



このように、一見どの家庭でもやっているような事ですが、改めて見返してみるとこれだけで娘の自立と私自身のストレスなど、かなり軽減されました。難しいことは一切なく、ただ大人の意見を押し付けず子どもを尊重するという、モンテッソーリ教育の基本の心によるものです。

そしていつでも「ありがとう」と伝えています。

親も子どもも尊重される未来へ

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今回は第4章にわたり、私の子育てのストーリーと、モンテッソーリ教育を知ってから親としてどうのように変化していったのかをお伝えしました。

かつての私のように子育てに悩む人や、子どもについてもっと理解したいと思う人がいたら、モンテッソーリ教育について少しでも知っていただけたら必ず助けになると思います。


教師になるなどの何かしらの目的がある場合をのぞき、保護者が学校に通って本格的に勉強をする必要はないと思います。
大切なのは、たくさんの情報に翻弄されることなく、芯のある情報を知る事ではないでしょうか。

子育ては決して平坦な道のりではありません。子育てに悩んでいるとき、焦りを与えるような言葉、子どもをもっと賢くさせたい、そのためにもっと何かを与えなければいけない、と思ってしまうような言葉など、様々な情報があります。

しかし、与えることや教え込むことではなく、


目の前にいるありのままの子どもの「自分で成長する力」をサポートして、親も子どももそれぞれの幸せが尊重される。


そんな未来が広がってほしいと思います。

私はモンテッソーリ教育には、そんな未来の可能性が詰まっていると信じています。
1人でも多くの方に本当のモンテッソーリ教育が伝わって、その想いが子どもたちへ、そして未来へとつながってほしいと願っています。

出産からのストーリーをお読みいただいてありがとうございます。1人でも多くの方へ、子育てのヒントや励みになれば幸いです。



モンテッソーリ教育との出会いで激変した私の子育て

第1章
第2章
第3章
第4章<最終話>



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中澤有希
中澤有希
株式会社Trecce代表
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