モンテッソーリ

小さいものへの敏感期とは?ダンゴムシが気になる?その理由とは!

nakazawayuki

小さいものへの敏感期は、1歳半〜2歳10ヶ月頃に現れる敏感期です。

「その時期の子どもは一体どんな様子なの?」
「大人はどのような対応をしたら良いの?」


そんな声にお答えするために、小さいものへの敏感期について、わかりやすくご説明します。

「敏感期とは何か?」について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

 

「小さいものへの敏感期」とは?

小さいものへの敏感期とは、子どもが小さな虫や植物、石ころ、糸くずなどに敏感になる時期のことです。

小さなものに焦点を合わせて、指で摘んで操作することを繰り返し練習することで、脳が刺激されて発達を促します。また、植物や昆虫に興味を持つきっかけにもなります。

まさに幼児の謎の一つです。
私は静かに近づいて覗きましたが何も見えませんでした。

「ほら、あそこ、小さいものが動いてる!」

この指示に助けられて、私はほとんど見えないくらいの小さな虫を見つけました。

【幼児の秘密】マリア・モンテッソーリ

小さいものへの敏感期が現れる時期

1歳半頃〜

0-1歳頃までは目立つものや鮮やかな色に興味を惹きつけられますが、1歳半頃から大人が目にも止めないような小さなものに興味を持つようになります。

小さなものに焦点を合わせたり、指で摘んだりすることを楽しむ様子が見られます。

たとえば、家の中に落ちている小さなゴミや糸くずなどを指でつまんだり、手についた砂を興味深く見つめていたりします。

ピークは2歳前

特に敏感性がピークになる時期は2歳前です。

小さくて細かいものが気になり、焦点をあて指でつかむ「手と目の協応」の練習を繰り返します。指でつまむことで手と目の運動を同時に行っているのです。

たとえば、散歩中に急に座り込んだと思ったら、小さな虫を観察して指で掴もうとしたり、お母さんの服についた糸くずや、クッションの毛玉など、小さなものが非常に気になり、指先を使って取ろうとします。

この時期の子どもにとって、自然の中で小さな植物や昆虫を観察するのは興味深いことで、とても高い集中力を発揮しています。

大人が心がける、3つのこと

人間の土台となる言語をより豊かなものにするために、この時期に大人が心がけるべき3つの事をご紹介します。

1. 安全な物か確認する
2. 一緒に観察する
3. 見守る

一つずつ詳しく説明していきます。

1:安全な物か確認する

危険なものは排除しましょう!

子どもがなんでも口に入れて確認しようとする時期は過ぎている可能性があります。しかし、思わぬ誤飲などの事故につながらないように、口に入れたら危険なものはなるべくあらかじめ排除しましょう。万が一口に入れてしまった時は、「それは食べられない物だから、取り出すよ」と伝えて取り出します。

■ポイント!

・危険なものはあらかじめ排除する。
・口に入れないように伝える。
・万が一口に入れてしまったら取り出す。

2:一緒に観察する

小さい物を子どもと一緒に観察してみましょう!

まずは子どもが何に興味を持っているのか、どんなことに気がついたのか、小さい物に興味を膨らませて集中している子どもの姿を、そっと観察してみてください。

大人が気が付かないような、小さな可愛らしい世界を子どもが教えてくれるかもしれません。虫の行動を子どもと一緒に観察するなど、楽しむことができます。

■ポイント!

・まずは声をかけずに子どもの姿を観察する。
・小さい物の観察を一緒に楽しむ。
・殺虫する所を見せない。

3:見守る

子どもの行動を見守りましょう!

子どもが気になっている場所や小さな物を全て取り上げてしまわないように、子どもの興味を尊重してあげましょう。(危険なものはあらかじめ取り除きましょう。)

大人に用意されたおもちゃも良いのですが、子どもが自分で発見した、環境の中にある小さな物や生き物を観察したり指でつまんだりすることは、手と目が同時に動く練習としてとても良い機会です。身の回りの物や生き物を知るきっかけにもなります。

■ポイント!

・子どもが自分で発見することに任せる。
・危険でなければすぐに取り上げない。

【まとめ】小さいものへの敏感期を楽しもう!

小さいものへの敏感期は、1歳半〜2歳10ヶ月頃まで続く敏感期です。

子どもが小さな虫や植物、石ころ、糸くずなど落ちている小さなゴミなどにも関心を持ち、敏感になる時期です。

小さなものに焦点を合わせたり、指で摘んだりすることで、目で見たものを手で操作する協応を繰り返し練習しています。

この時期に大人が心がけるべき3つのことを意識して、小さな世界を一緒に楽しんでください。


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中澤有希
中澤有希
株式会社Trecce代表
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